ニュースレターサンプル

 過去に配信したニュースレターです。

 ゲーム業界就職マニュアルの二位です。
 ……ゲーム業界就職マニュアル。長いので、これからは、ゲーマニと書くこ
とにします。

 とうことで、改めまして、ゲーマニの二位です。

 まず、あなたに御礼を言いたいことがあります。

 「ゲーマニニュースレターに登録してくれてありがとう」

 本当です。心の底から本当に感謝しています。

 なぜ感謝しているのかを、印象に残っている言葉を使って説明しましょう。

 私は、小学生の低学年の頃、プロレスが好きでした。プロレスの話は、語り
出すと延々と続くので、今回は深入りしないことにします。

 で、プロレス好きなので、プロレス雑誌も良く読んでいました。ある雑誌に、
「お客さんがいなかったら、ドロップキックだって痛くてできない」というプ
ロレスラーの言葉が載っていました。もう、20年以上前の話なので、誰が言っ
た言葉なのか忘れてしまいましたが、この言葉は、とても印象に残っています。

 そして、とても共感できます。

 この言葉を今私がやっていることに当てはめると、「読んでくれる人がいな
かったら、『ニュースレター』は面倒で書けない」となります。

 そういう理由で、登録してくれたあなたに、まず感謝を伝えました。


 それでは、ゲーム業界の就職に役立つ情報をお届けします。

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目次

1・ユーザのことを想像できるようになろう

2・サイトの質問とその回答

3・あとがき

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■1・ユーザのことを想像できるようになろう

 あるプロレスラーの言葉「「お客さんがいなかったら、ドロップキックだっ
て痛くてできない」は、ゲームを開発しているときにも応用できます。
 
 ゲームを作っている時に、会社に連日泊まって合宿みたいな状況になったこ
とがあります。「労働基準法」ってなんですか?という世界です。
 当然、私も人間ですから、思いっきり眠りたい、家に帰って風呂入りたい、
カラオケ行きたい、バイクで遠くに行きたいとか、色々な感情が起きました。

 そんな時に、どうするかと言うと、作っているゲームをプレイしてくれるユー
ザを想像するんです。何万人、何十万人、何百万人というユーザーが、喜んで
くれる姿を。ユーザのことを考えると、手を抜けないんです。やる気が湧いて
くるんですよ。

 このユーザのことを想像できる能力は、ゲームを開発する上で、とても重要
です。

 ユーザのことを想像するためには、ユーザの反応をよく知っておく必要があ
ります。ゲーム開発で、ユーザの反応を直接見る機会としては、β版(色々な会
社やプロジェクトで、わずかな違いはあるようですが、一般的には、仕様とデー
タは全て盛り込まれていて、後は、プログラムの修正やデータの調整が残って
いる状態のバージョンという定義になります)で行うテストがあります。ただ、
そのテストの時に、予期せぬ不具合や、開発中に見落としてしまっていた分か
り難い部分があると、ユーザが戸惑ったり、不満を持っている姿をみることに
なります。そして、開発には、不具合や見落としは付きものです。

 つまり、ゲーム開発するようになっても、ユーザの喜ぶ姿を見る機会はすく
ないのです。だから、あなたに、いまのうちに、ユーザの反応をよくみること
をオススメします。

 友達と大人数でゲームをするときは、喜んでいる顔、負けて悔しがっている
人を観察してください。ゲームセンターに行って、人気ゲームに集まっている
人達の会話に耳を傾けてみて下さい。ネットワークゲームなら、他のプレイヤー
と交流して下さい。ゲームだけに限らず、日頃から、様々な人の反応に注目し
て下さい

 そういう姿勢で、人間観察を続けていると、あなたは、ひと味もふた味も違
う人間になります。ゲーム業界の面接でも、そのことは伝わってあなたの印象
を良くするでしょう。つまり、人間観察が、ゲーム業界に就職するための扉を
開く力になるのです。

 そして、前にも書いたように、開発するとき、あなたのやる気の源泉にもな
るのです。

 いますぐ、「人間観察」取り組んでください。

 
■2・サイトの質問とその回答

 ゲーマニのサイトには、あなたの質問を受け付ける「お問い合わせ」の
フォームがあります。

http://www.gamejob-hunting.com/qform/index.html


 ここには、既に、何通も質問が来ていて、私も返事を返しています。
 そのやり取りの中から1つの例を紹介しましょう。

 尚、メールには、本名が記載されていましたが、プライバシーの問題もある
ので、こちらで仮名を付けています。今後のルールとしては、問い合わせのテ
キストに、本名での公開希望という内容の記述がない限り仮名を使うことにし
ます。

 それから、質問したいけど、公開されたくない時は、そのことを明記してく
ださい。その場合は、絶対に公開しません。

 ですので、安心して、質問してくださいね。お待ちしてます。


 では、渡邊太志さんよりのお問い合わせ内容と私の回答です。

【渡邊さんの問い合わせ】
 はじめまして、サイトを一通り読ませて頂きました。
 非常に丁寧かつ親切な語り口で、とても好感が持てましたし、貴重な情報を
得られました。どうもありがとうございます。
  私は現在、イギリスの大学で政治学を専攻している23歳の学生で、後2年
で大学を卒業し、ゲーム業界にプランナーとして就職したいと考えています。
しかしながら、年齢の高さを非常に気にしています。
   新卒時の年齢、25、6歳というのはかなり不利になるものなのでしょう
か?こちらイギリスでは、年齢は就職に際して大した影響を及ぼさないですが、
日本のゲーム業界ではどうなのでしょうか?是非業界人としての意見を述べて
いただけるとありがたいです。
  PS ニーチェなど現代思想を中心に推薦図書として挙げていますが、私も同
感です。現代社会に対するあるひとつの視座を与えてくれるとともに、思考の
トレーニングにもなりますよね。 


【二位の回答】
渡邊さん

ゲーム業界就職マニュアルの二位真裕です。
お問い合わせありがとうございます。

イギリス留学中で、卒業後、日本に戻ってゲーム会社に新卒採用
される時に不利になるか、というご質問ですね。

この言葉だけで安心して欲しくはないのですが、不利にならない
と思いますよ。

ご存じとも思いますが、現在、ゲーム会社は、入社を希望する人
が多くて、競争を勝ち抜かなくてはなりません。

大手の会社のいくつかは、露骨に学歴をチェックしているようで、
評価の低い大学の場合は、エントリーシートさえ受け付けてくれ
ないという話も聞こえて来ています。

ですので、日本にいて、他の学生と差別化ができない人よりは、
年齢が高くても、セールスポイントがある渡邊さんの方がアピー
ルしやすいと思います。

具体的に、面接担当する人の考え方を書いてみますね。

おそらく、気になるのは、渡邊さんの年齢ではありません。
プランナーを希望している渡邊さんが、
なぜ、イギリス留学なのか?なぜ、政治学なのか?
その答えが、筋が通っていて明確であれば大きなアピールになり
ます。

そして、提出した企画もイギリス留学の経験が活かされているこ
とが望ましいでしょうね。

まだ、実際の面接は先ですが、今から準備しておくことをお勧め
します。最初に入る会社は、後々にも大きな影響することが多い
ですからね。

では、世界で通用するプランナーを目指して頑張って下さい。
また、何か疑問があれば、メール下さい。

ゲーム業界就職マニュアル 二位真裕


■3・あとがき

 最後まで、読んでくれてありがとうございます。後は、得た知識を行動に移
すかという所がポイントになります。是非行動してください。

 今日伝えた「ユーザのことを想像できるようになろう」ということです。こ
れが上手くできなければ、ゲーム開発の仕事は、上手くできないと言っても言
い過ぎではありません。

 そして、それが出来るようになるための方法は、本文中に書いています。そ
れが、何か分からなくなった時は、また、本文を見直して見てください。ヒン
トは、「人間○○」です。

 今後は、最低月1回は、メールを発行していきます。ですので、あなたも、知
りたいことがあれば、いつでも”info@gamejob-hunting.com”まで、メール下
さい。

 それでは、また。

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ゲーム業界就職マニュアル ニュースレター
 2008/09/08(月)
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